総会にはどなたでもご参加いただけます。
参加申し込み・予約などは不要ですので当日受付にお越し下さい。交流会の参加も当日受付にて申し受けます。
かながわ女性センターに宿泊可能です。ただし、29名分の確保しかありませんので、申し込み先着順となります。なお、部屋は個室ではありませんので、男女の人数内訳は申し込みの状況によって決まりますのでご了承下さい。また、センターには門限があり、午後10時を過ぎると入れなくなりますので、あらかじめご了解のうえ、お申し込みください。
その他の宿泊施設には以下のようなものがあります。いずれも江ノ島内にある宿泊施設で、お部屋は個室です。直接、お申し込み下さい。
藤沢市観光協会 電話 0466−22−4141
11:00 | 受付開始 |
11:30〜12:30 | 定期総会 |
13:30〜17:30 |
シンポジウムI 学校の再編成と向き合う−子どもの再配置・学校の危機管理・教員の管理強化−
発題者:中島浩籌、木村俊彦、内藤順子、岡山輝明 司会:阿木幸男、原田牧雄 |
18:30〜20:30 | 交流会(同センター2階 第3会議室) |
10:00〜14:30 |
シンポジウムII 「場」と「専門性」−日常の関係性を問い直す−
発題者:小沢牧子、篠原睦治、西野博之 司会:戸恒香苗、武田利邦 |
(シンポジウムIIでは、12:00〜13:00を昼食休憩とします) | |
15:00〜16:30 | 記念講演 「現代社会と感情」 石川准 |
文部科学省がすすめてきた「教育改革」が実際に教育現場に何をもたらし、また、今後どういう事態を引き起こそうとしているのか、中島、木村、岡山、内藤、4 氏の発題を元に掘りさげて考えてみたい。
特殊教育に関わる学校教育法施行令の一部「改訂」、学校の統廃合、子どもの再配置、学校への危機管理、システムの浸透、教員への管理強化などを生み出している実態を検証する。現場の教員の声を聞いたり、さまざまなマスコミの学校レポートを読むと、子どもたちにとって、教員にとって、ますます息苦しい状況が進んでいるようにしか、思えない。
学校現場、その周辺で起きていることから、「学校の再編成」のもつ意味・問題について討論したいと思う。(阿木幸男)
70年代から、上下関係を作らずに、対等の立場で人々が集う事のできる様々な「場」が地域にできていった。しかし、この数年その「場」の根っこを揺るがすような動きが、外から内から押し寄せているという。小沢、篠原、西野のお三方に、今、「場」をめぐって何が起きていているのかを語っていただく。
人が集まればトラブルが起きるのは当然であり、お互いに本音でぶつかり、どう乗り越えていくかが、私達にとって「場」がもう一つ存在する理由だった。一方、「生きやすいもう一つの場を作る事」の危険、「場にたまってしまう事」の危険に気づきながら、それにからめ取られないようにとやって来た。今その「場」で「資格」、「専門性」や「責任」の所在がはっきりしないと人は落ち着けなくなっている。そこを人々が拠り所にしていった時、「場」はただの利用するだけの、サービス機関でしかなくなる。「昔」、人々は「貧しい」が故に人との関係を気にし合っていたし、また仕方なく切ったりもしていた。「今」、私達は何をもって人との関係をつなげたり、切ったりしていこうとするのか。「資格」「専門性」や「責任」にその「場」を取り仕切ってもらった方がきっと「楽」なのだと思う。その時私達が手放してしまうものは何かを是非考え合いたい。(戸恒香苗)
第10 回総会の記念講演は石川准さんにお願いした。石川准さんは学会設立当初からの会員であり、総会シンポジウムや合宿学習会で何度か発題者となっていただいているのでご存じの方も多いと思う。
石川さんはいくつかのテーマにかかわって発言し行動されている。「障害者」に関するテーマ(『障害学への招待──社会、文化、ディスアビリティ』明石書店)、アイデンティティをめぐる問題(『アイデンティティ・ゲーム──存在証明の社会学』新評論、『人はなぜ認められたいのか──アイデンティティ依存の社会学』旬報社)、そして感情労働に関する議論(『カウンセリング・幻想と現実』日本社会臨床学会編現代書館)などである。
今回は感情労働に関するテーマでお話いただく。現代は感情を売り買いする時代であり、カウンセラーをはじめとした感情を管理する労働が重要な役割を果たす社会である。そこでは感情はどのようなものとなっているのか、労働はどうなっているのか。石川さんのお話を伺えるのが楽しみである。(中島浩籌)